洲崎鋳工株式会社 | 高品質の鋳物、オートリール(ケーブルリール) | 京都
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オートリール(ケーブルリール)開発物語

 当社は鋳造メーカーとして創業し、現在も鋳物製品の製造をしております。鋳造メーカーが、なぜ、ケーブルリールを製造販売しているのかとよく尋ねられます。


 ケーブルリール開発当時(昭和30年代)、当社は鋳物製造とその鋳物の機械加工をしていました。当社の工場内に電源ケーブルが床を這っており、足を引っかけたり、誤ってケーブルを断線したりする危険性があるので、使用するときだけケーブルを引出、使用後は巻き取ることができるケーブルリールを作ることにしました。

初期のスザキ式リール
初期のスザキ式リール

 鋳物は鉄のスクラップを溶解して製造するのですが、そのスクラップの中に「ぜんまいばね」が入っており、それをケーブルリールに利用しました。昔はモータが貴重なので、蓄音機などぜんまいばねを動力として使う機械が多かったようです。

 社内で便利に使っていたところ、それを見てケーブルリールをほしいというお客様が増え、昭和38年(1963年)商品として販売を始めました。発売にあたって「オートリール」という製品名を付けました。その後も改良を加え、お客様のリクエストにお応えしたオートリールを作り続け、今では多くのお客様にご利用いただく製品に成長しました。

初期の展示会への出展風景
初期の展示会への出展風景


 現在、標準品だけでなく、お客様の様々なご要望に応えた特注品を得意としているのは、このようにニーズを基に自社開発に取り組んだという原点があるからです。

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